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母乳と帝王切開の関係について

帝王切開で出産すると母乳が出ないって本当?

帝王切開で出産をすると母乳が出なくなるという噂がありますが、それは誤解です。出産をして胎盤が体外に出ることで「母乳を作る!」というスイッチが勝手に入るので、自然分娩でも帝王切開でも出産をすればちゃんと母乳が出るようになります。
「なぜ胎盤が体外に出ると母乳が出るようになるの?」という質問については「母乳ができる仕組み」で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

 

身体の仕組み的にはきちんと母乳が出るようになっているのですが、実際は手術後の痛みによって出産した当日に母乳をあげることが難しいケースが多くなっています。
また、「帝王切開で出産をすると母乳が出なくなる」ということは誤りですが、「帝王切開で出産をすると母乳の出が悪くなる」ということはあります。”出が悪くなる”ことと”出ない”ことは全く違う状態ですが、これを誤解されて帝王切開で出産をすると母乳が出なくなると思われている方が少なからずいらっしゃるのではないかと感じています。

帝王切開で出産をすると母乳の出が悪くなる理由

帝王切開で出産をすると母乳の出が悪くなる理由には以下のものが考えられます。

  1. 手術によって自然分娩よりも出血が多いため
  2. 帝王切開の場合、食事が出産の数日後になるため
  3. 手術箇所の傷の痛みにより、母乳マッサージができないケースがあるため

 

それぞれ解説していきます。

 

【手術によって自然分娩よりも出血が多いため】
母乳の素となるのは血液です。そのため、帝王切開で出血が多くなると母乳が作られるまでに時間が掛かってしまうために母乳の出が悪くなってしまうのだと考えられます。


【帝王切開の場合、食事が出産の数日後になるため】
帝王切開での出産をする際は、前日から食事制限が掛かります。前日の夜から飲食が禁止され、無事出産が終わった後も医師の許可が降りないと飲み物も飲むことができません。
お母さんがきちんと食事を摂らないと母乳もちゃんと作られません。そのため、帝王切開後すぐは母乳が出にくくなります。


【手術箇所の傷の痛みにより、母乳マッサージができないケースがあるため】
自然分娩でも初産だと母乳の出が悪いという人は大勢いらっしゃいます。そういう場合は母乳の出を良くするためにマッサーを行うのですが、帝王切開での出産だとマッサージが傷に響くため術後ある程度日数が経たないとマッサージをすることができません。そのため母乳の出が悪いと感じられる人もいるかと思います。

以上の理由により、帝王切開での出産だと母乳の出が悪くなると考えられます。
ただし、よく勘違いされるのは帝王切開で出産をするとずーっと母乳の出が悪いと思われがちですが、実際はあくまで術後一時的な問題であり、体調が落ち着けば自然分娩となんら変わらずに母乳が出るようになります。
そのため、あまり深刻にならずに体調が落ち着いた後にきちんと食事・睡眠を取り、できれば母乳マッサージも行いましょう。